無痛分娩というとどのようなイメージでしょうか。

出産は鼻からスイカが出るくらい痛いと言いますが、それをなくせるなら願ったり叶ったりではないでしょうか。

一昔前の意見で「痛いからこそ愛情が芽生える」なんてものもありますが、それならお父さんには自主的に骨折くらいしてもらわないといけないですよね。

デメリットといえばお金がかかるくらい?と無痛分娩ができるクリニックを選んだ私ですが、先生から説明を聞いて、無痛分娩やめました!

そのとき(2025年)医師から聞いた話をご説明します。

初産の人は効果が実感しづらい

「無痛」分娩という日本語がよくないのですが、無痛分娩は無痛ではありません。

英語ではいくつか表現がありますが「epidural birth(麻酔を用いた分娩)」のように麻酔を使うことに焦点を当てた表現が一般的で、「和痛分娩」と訳した方が実情に沿っているのだとか。

効果は個人差がありますが、仮に80%の痛みが軽減されるとします。

20%の痛みで済むなら十分じゃないか!と感じますよね?

しかし初産の人は特に「痛すぎる、麻酔が効いてない!」と訴えるそうです。

なぜかというと、100%の痛みを知らないから。

経験したことのない痛みは想像できないし、比較もできないですよね。

私は骨折したことがないのですが、出産は骨折の何倍痛い?と聞かれても分かりません。

そういったことから、初産の人は効果が実感しづらいようです。

分娩時間が長くなりやすい

分娩では陣痛に合わせていきんだり力を抜いたりします。

無痛分娩では麻酔によって下半身が麻痺しているため、いきむタイミングや力の入れ方が分かりにくくなって、分娩時間が長くなりやすいそうです。

分娩が進まないと赤ちゃんの安全のために吸引分娩をすることがあります。

吸引分娩では赤ちゃんの頭を引っ張るので、血腫という内出血を起こすことがあります。頭の形が歪みやすい点も、気になる方もいるのではないでしょうか。

ごく稀に会陰裂傷が重度になる

いきむタイミングや力の入れ方が分かりにくくなることや分娩時間の長期化は、会陰に負担をかけます。

その結果ごく稀に、会陰がお尻の穴まで裂ける会陰裂傷4度になることがあります。

会陰裂傷4度の治療には専門的な手術が必要になるため、クリニックでは対処できず、総合病院などに搬送されると言われました。

数字がうろ覚えで大体の話になってしまうのですが、話を聞いた先生は総合病院に勤めていた5年の間に2人会陰裂傷4度の患者が来ましたが、どちらも無痛分娩だったそうです。

注入できる麻酔の量に限りがある

無痛分娩には継続的に麻酔を注入する方法と、様子を見て注入する方法の二通りがあるそうです。

別の病院の話ですが、継続的に注入する方法では死亡事故が起きたことがあるため、私がお世話になったクリニックでは様子を見て注入する方法を採用していました。

しかし注入できる麻酔は無制限というわけにはいかず、安全のためある程度の制限をするとのことです。

妊婦さんがあまりにも痛がるため陣痛の最初の方で麻酔を多めに使ってしまい、産むときには麻酔が少なくなって結局強い痛みを感じる可能性もゼロではないとか。

話がちがーう!と叫んでしまいそうですね。

お金がかかる

無痛分娩はおよそ10万円ほど追加費用がかかります。

私は無痛分娩を考えているとき、出産の大体の費用が書いてあるクリニックのパンフレットを見ながらこう思いました。

「10万円くらいならまあ……個室代も入れて総額55~60万円くらい?

出産一時金が50万円ほど支給されるから実費は5~10万円くらいかしら」と。

結局普通分娩で出産したのですが、産後の入院中に他の方々と支払総額の話になりました。

その中に無痛分娩+個室の人がいたのですが、なんと実費が約15万円だったそうです。

理由は、その人の出産日が休日+深夜だったから。

産院も病院なので休日料金・深夜料金・時間外料金あるんですよね……。

ちなみに同じ休日深夜で普通分娩+大部屋という一番安いプランで出産した人は約2万だったそうです。

結構悩ましい金額です。

これも先生に聞きましたが、以前公開されていた大きな病院のアンケート結果によると、無痛分娩で出産した女性の満足度は20%という話でした。

20%のために10万円か……と遠い目になり「やめます!」と言いました(笑)

ただ、やっぱりめちゃくちゃ痛かったです。

出産途中で「やっぱり無痛分娩にしてください!」と叫びましたが間に合いませんでした。

痛みが少ないというメリットはとにかく大きいため、ぜひ比較検討していただければと思います。

なお、この情報は2025年時点のものであるため、今後医術の進歩によって変わる場合があります。

また、無痛分娩だと逆に会陰裂傷が軽度になりやすいという説もあるため、医師によって話が異なる可能性もあります。

気になる情報があったら担当の医師にご確認をお願いします。

以上、参考になれば幸いです!

投稿者 mok

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